とばしてしまったmicroSD内のデータを戻すData Recovery Mobile

 最近、WILLCOM03本体の調子が悪く何度も再起動しているうちにmicroSD内の大部分のフォルダ等が無くなった。この時は自宅PCにmicroSD丸ごとをバックアップをとってあったので助かったが、とってなかったら泣くに泣けない状態だった。いくら本体のバックアップをとってもmicroSDの中にあるのだからそのデータがとんだらソレまでだ。
 そんな不安から、「shareEDGE」さんで紹介されている外出先でも使えるデータ復旧アプリData Recovery Mobileを試してみた。ちなみにmicroSDはSunDisk8GBをWILLCOM03上ですべてファイル等データを全削除して試した。

 アプリを立ち上げて選択画面。上段左から
・ScanDisk …ストレージカードの状態チェック、ファイルシステムエラーや物理エラーの検出と修正、喪失したデータの復旧、データの喪失防止を実施。

ScanDiskの実行に時間を惜しまず、お使いのストレージカードの状態をチェックし、問題が見つかったら修正するといった作業は必要です。特に、ファイルやアプリケーションの数が増えたり、システムが古くなったりした場合は、長期的に考えると、すべてのデータを失うよりずっと効率的です。

 ということで時間がかかることはわかっていたが、起動させてみたが1時間ほどしても終わらなかったので途中でリタイヤ。
 
・Undelete…ファイルの復旧や復活を実現する

■ごみ箱を利用せずに削除したファイル
■ウィルスの攻撃、電源障害、システムクラッシュにより消去されたファイル
■ごみ箱を空にすることで消去されたファイル

ということだったので、今回の設定には一番近い状態からの復旧になるだろう。これで約95%データが復活(残約5%はタイトルに化け文字の並んだフォルダやファイルが出来ており、開けられなかったり中身が空であった)。

・Unformat…喪失、削除、破損したファイルやデータを復旧する

Unformatは、フラッシュカード全体をセクタごとにスキャンし、各セクタの情報を分析します。認識できるファイルの種類は180以上、フォルダやディレクトリのエントリといったファイルシステム構造も考慮します。このデータ復旧処理は、特に、ファイルシステムが断片化されていないときに効果があり、初期化されたボリュームからでもデータを救出することができます。

 デフラグ画面が出て地道に分析してくれる。が、今回のチャレンジでは5時間で5%とという地道さだったのでこちらも途中リタイヤ。本当にすべてのデータが飛んだときには24時間かけても行うと思う。

 一番手っ取り早く復旧できたのは「Undelete」だった。ただ、タイトルが化け文字のファイルはWILLCOM03で削除できなかった。また、復旧されたファイルは、どれもPCで開けられるが削除は出来なかった。これはウチのWILLCOM03だけなのかわからず。
 
 「常にPCで定期的にバックアップ」は基本なのだが、本体が不安定なときにはとても心強いアプリだと思う。時間ができたら「ScanDisk」と「Unformat」を試してみよう。

9/9追記
疑問点についてshareEDGEさんよりご解答を頂きました。
タイトルが化け文字のファイルはWILLCOM03で削除できなかった点、復旧されたファイルは、どれもPCで開けられるが削除は出来なかった点は、「日本語未対応なことにより発生する仕様制限」だそうです。
日本語対応版の発売が期待されます。